HINREVERSE ENTROPY JOURNAL
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肥満外科手術で体重を減らすと、がんを予防できるのでしょうか?

著者:チェ・ギョンロク 医師・医科学博士 · 2026-11-04

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スリーブ状胃切除術とルーワイ胃バイパス術の概念的な比較。
Reverse Entropy独自制作の説明図です。概念的な比較であり、手術用の解剖学的ガイドではありません。 原記事と研究に基づく、独自制作の翻訳図です。研究原文

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体重を減らす理由を聞かれると、まず見た目、血糖、血圧を思い浮かべます。

では、がんのリスクにも関係するのでしょうか?

2022年にJAMAに発表された研究は、肥満・代謝外科手術を受けた人と受けていない人、計3万人余りのがん発生を比較しました。

研究に含まれた2つの手術

1. ルーワイ胃バイパス術(Roux-en-Y Gastric Bypass)

・3,348人(66%)

・胃の上部に小さな胃の袋をつくり、小腸へ直接つなぎます。

・食事量を減らし、栄養素が吸収される経路や、腸管ホルモンの分泌を変化させます。

2. スリーブ状胃切除術(Sleeve Gastrectomy)

・1,705人(34%)

・胃の約70〜80%を切除し、バナナのような細い形にします。

・食事量の減少と、グレリンなど食欲に関わるホルモンの変化によって体重を減らします。

結果

計30,318人のうち、手術群5,053人と非手術群25,265人を比較しました。

手術を受けた集団では、肥満関連がんと、がんによる死亡が少なくなっていました。

SPLENDID研究に含まれたのは、体格指数、つまりBMIが35以上の成人30,318人です。

注意したいのは、BMIの中央値が45で、かなり重度の肥満のある患者さんだったということです。少し太っているという程度ではありません。

肥満関連がんの発生は2.9%と4.9%でした

研究チームは、肥満と関連する13種類のがんをまとめて、初めて発生する割合を調べました。

10年累積発生率の推定値は、手術群2.9%、非手術群4.9%でした。差は2.0パーセントポイントです。

肥満関連がんの10年累積発生推定値と95%信頼区間:手術群2.9%、非手術群4.9%。
13種類の肥満関連がんをまとめた、10年累積発生率の推定値です。手術群2.9%(95%信頼区間2.2〜3.6)、比較群4.9%(4.5〜5.3)。BMI 35以上の集団を対象とした観察研究で、追跡期間の中央値は6.1年です。全参加者を10年ずつ追跡した結果ではありません。 原記事と研究に基づく、独自制作の翻訳図です。研究原文

出典:Aminian A et al., JAMA, 2022, SPLENDID。Reverse Entropyがグラフを再作成。

複数の要因を調整した解析では、がん発生の相対的なリスクが32%低くなっていました。

がんによる死亡も少なくなっていました

がん関連死亡の10年累積発生率の推定値は、手術群0.8%、非手術群1.4%でした。

がん関連死亡の10年累積発生推定値と95%信頼区間:手術群0.8%、非手術群1.4%。
がん関連死亡の10年累積発生率の推定値です。手術群0.8%(95%信頼区間0.4〜1.2)、比較群1.4%(1.1〜1.6)。全死因死亡率ではなく、手術や体重減少だけの因果効果を確定する結果でもありません。 原記事と研究に基づく、独自制作の翻訳図です。研究原文

出典:Aminian A et al., JAMA, 2022, SPLENDID。Reverse Entropyがグラフを再作成。

私は、単に体重や血液検査の値が変わっただけで終わっていない点に注目しています。実際のがん発生と死亡を調べた結果だからです。

研究原文:Aminianら、JAMA、2022

体重が減ると、体内の環境も変わる可能性があります

肥満外科手術後には、体重だけでなく、食事、ホルモン、代謝状態も一緒に変わります。どの変化が、がんリスクの低下にどれだけ寄与したのかは、別に調べる必要があります。

手術とは別に、体重管理と炎症の関係を示した研究もあります。

過体重・肥満のある閉経後女性439人を、食事調整、運動、両方の併用、対照群に分けた、1年間の無作為化試験です。

食事調整群と食事・運動併用群では、CRPやIL-6などの炎症指標が低下しました。

がんの発生を減らしたことを示す試験ではありません。ただし、体重管理が体内の炎症環境まで変えうるという手がかりになります。

関連研究:Imayamaら、Cancer Research、2012

では、ウゴービもがんを32%減らすのでしょうか?

この論文からは分かりません。肥満外科手術の研究であり、ウゴービや少量のGLP-1薬によるがん予防効果を確認した研究ではないからです。

私自身も、運動と体重・代謝の管理を、自分の抗老化戦略に含めています。しかし、手術研究の数値を、自分が使っている薬の効果として扱うことはしません。

この研究から受け取るのは、体重管理を考えるうえでの優先順位です。

体重は見た目だけの問題ではありません。体が長年にわたって引き受ける代謝上の負担と、病気のリスクを併せて見る必要があります。

目標は、芸能人のように細い体ではありません

がんが心配だからといって、誰もが手術を受ける必要はありません。治療方法は、肥満の程度、併存疾患、期待できる効果、リスクを考えて決めるべきです。

現実的な出発点は、食事と運動を継続しながら、体重、腹囲、血圧、血糖などの変化を確認することです。必要に応じて、薬や手術の助けを借りることもできます。

その過程で、筋肉や活動能力が失われていないかも、併せて見る必要があります。

私が目指しているのは、ただ細い体ではなく、必要な機能を保ちながら、不必要な負担を減らした体です。

がんを早く見つけることも大切です。それとともに、がんが発生する前の体を長く管理していくことにも、関心を向ける必要があります。

参考資料

1. Aminian A, et al. Association of Bariatric Surgery With Cancer Risk and Mortality in Adults With Obesity. JAMA. 2022;327:2423–2433。原文

2. Imayama I, et al. Effects of a caloric restriction weight loss diet and exercise on inflammatory biomarkers in overweight/obese postmenopausal women: a randomized controlled trial. Cancer Research. 2012;72:2314–2326。原文情報

韓国語原文の公開日:2026-10-18。韓国語の原文を読む ↗