HINREVERSE ENTROPY JOURNAL
← Reverse Entropy Journal

病院では高血圧、家では正常。どうすればよいのでしょうか?

著者:チェ・ギョンロク 医師・医科学博士 · 2026-11-04

図をタップすると、新しいタブで元のサイズの画像を開けます。

今日は、比較的身近ですが大切なテーマである、血圧のお話です。

抗老化のためには、血管の健康が何より重要です。

血管の健康を測る最も簡単な方法が、血圧測定です。

ところが、病院では高かった血圧が、家では下がって正常になることはよくあります。

このようなとき、どちらを信じればよいのか迷います。

こうした場合は、

病院で緊張して一時的に高くなったのかもしれませんし、

家で測る時間や姿勢が毎回違うために、差が生じているのかもしれません。

実際に高血圧の状態である可能性もあります。

もう少し詳しく見てみましょう。

診察室と家庭の血圧の違いを扱う記事に添えた、AIを活用したイラスト。
AIを活用 詳しく見る

家で低くても、病院の数値を無視してはいけません

薬を飲んでいない方で、診察室の血圧は高く、家庭では高くない状態を、白衣高血圧といいます。

反対に、病院では高くないのに家庭では高い、仮面高血圧もあります。

こうした違いは、感覚や1回の測定だけでは区別しにくいものです。

大韓高血圧学会の2026年診療ガイドラインは、正確な診断と治療の評価のために、診察室外の血圧測定も併せて活用することを勧めています。

2つの場所での結果が違い続ける場合は、医療者が家庭血圧の記録を確認し、

必要に応じて24時間自由行動下血圧測定を用います。

家庭で朝と夜に測るだけでは、睡眠中の血圧まで知ることはできません。

朝は食事と服薬の前、夜は就寝前に

家庭血圧は、毎日できるだけ同じ条件で、朝と夜に測るのが基本です。

朝はトイレを済ませたあと、朝食や、普段朝に飲んでいる降圧薬を服用する前に測定します。

夜は就寝前に測ります。測定のために薬を抜いたり、自分の判断で服用時間を変えたりするという意味ではありません。

測定や服薬の予定について個別に指示されている場合は、その指示に従ってください。

測定前は椅子に座り、5分間静かに休みます。

測定前の30分間は、コーヒー、運動、喫煙、飲酒、入浴を避け、

測っている間は会話やスマートフォンの操作をしません。

血圧測定前にカフェインを避ける説明に添えた、コーヒーの演出写真。
血圧を測る前の30分間は、コーヒーなどのカフェイン摂取を避けます。コーヒーを題材にした演出写真です。

出典:Ante Samarzija / Unsplash, Unsplash License. https://unsplash.com/photos/lsmu0rUhUOk

腕をどこに置くかでも数値は変わります

精度が検証された上腕式自動血圧計を使い、自分の腕周りに合ったカフを選びます。

カフは、腕に巻く空気袋の部分です。

背中を椅子の背もたれにつけ、足を床に置き、脚を組まないようにします。

腕を机の上で楽に支え、カフの中央が心臓の高さになるように調整します。

腕を支えずに自力で持ち上げたままにしたり、低い位置の膝の上に置いたりする姿勢は避けます。

腕の位置は些細なことと思いがちですが、意外に重要です。

米国の成人133人が複数の腕の位置を順に試した2024年の無作為化クロスオーバー試験では、

腕を机に支えたときよりも、膝の上に置いたり、体の横に下ろしたりしたときに、血圧が高く測定されました。

低い値だけを残さず、2回とも記録しましょう

1回測ったあと、1〜2分間隔を空けて、もう一度測定します。

朝と夜にそれぞれ2回ずつ測り、1回目が高くても、2回目だけを選んで書かないようにします。

日付、時刻、2回の測定値をすべて残すことで、医療者が記録を正しく解釈できます。

血圧計に保存機能がある場合は、保存された元の記録も持参してください。

初めて評価するときは、可能であれば7日間連続で測るとよいでしょう。

韓国の2026年ガイドラインは、初期診断のために少なくとも3日以上、できれば7日間連続で測定し、平均を計算するときは初日の測定値を除外すると説明しています。初日の記録も消さずに残し、診察時に全記録と平均をどのように見るか確認すればよいのです。

実際の患者さんの血圧記録ではなく、ノートを写した写真。
1回目の数値も省かず、日付・時刻とともに記録します。実際の患者さんの記録ではなく、ノートの写真です。

出典:Mike Tinnion / Unsplash, Unsplash License. https://unsplash.com/photos/3ym6i13Y9LU

家庭では140ではなく、135と85が基準です

韓国の2026年診療ガイドラインでは、家庭血圧の高血圧診断基準は、収縮期血圧135 mmHg以上、または拡張期血圧85 mmHg以上です。

診察室の基準である140または90 mmHgとは異なります。

この数値が、すべての人の治療目標という意味でもありません。

すでに薬を飲んでいる場合は、年齢、併存疾患、症状によって目標が変わります。

家庭で低く出たことだけを理由に薬を減らしたり中止したりせず、記録を持って相談してください。

非常に高い血圧が繰り返し出る場合は、待たずに医療機関を受診してください。

胸の痛み、息切れ、突然の麻痺、話しにくさが生じた場合は、測定や平均の計算より先に、119などの救急サービスに助けを求めてください。

参考資料

大韓高血圧学会 2026年第6版高血圧診療ガイドライン:家庭血圧の測定、図11、診断基準、治療目標。公式の案内にリンクされた修正版PDFを確認。

大韓高血圧学会 家庭血圧フォーラムの見解、2022:朝・夜の測定条件と機器の選択。最新ガイドラインと併せて確認。

Liuら、ARMS無作為化クロスオーバー試験、2024:腕の位置による測定値の違い。JAMA Internal Medicine, doi:10.1001/jamainternmed.2024.5213。

韓国語原文の公開日:2026-10-19。韓国語の原文を読む ↗